歯周病とは
歯周病は細菌感染によって引きおこされる病気です。
細菌の塊であるプラークが歯と歯ぐきの境目に長い期間付着していると歯ぐきに炎症がおきます。歯周病菌やその菌の出す毒素によって歯ぐきや骨など歯の周りの組織が病気になり、歯を支えきれなくなります。
歯周病と歯肉炎
歯を支える骨には問題がなく、炎症が歯ぐきに限られる場合は歯肉炎です。歯肉炎は毎日のセルフケア(プラークコントロール)によってもとの健康な状態に戻ります。
歯周病は歯を支える骨やその他の組織まで病気が進行している状態です。一部例外はありますが、基本的に一度失われた骨はもとには戻りません。
歯周病の検査
プローブという細いメモリの付いた器具で歯と歯ぐきの間の深さを測定する歯周精密検査で歯周病の進行度を調べます。
健康でも1~2㎜、初期の歯周病だと3~4㎜、中等度進行した歯周病で5㎜以上、重度に進行している場合には7㎜以上の深さがあります。
その際に出血や排膿があるかどうかで炎症の有無もわかります。
歯周病の原因
口の中には約700種類以上の細菌が生息しています。
歯周病はプラーク中の歯周病原菌が原因となって起こる細菌感染症です。
歯周病治療の流れ
1)検査
・歯周精密検査
・口腔内規格写真の撮影
2)歯周基本治療
・プラークコントロール
・歯石除去
3)再評価のための検査(病状の改善を確認するための検査)
・歯周精密検査
・口腔内規格写真
4)回復が不十分なら歯周外科治療
5)再評価のための検査(病状の改善を確認するための検査)
6)メンテナンス
当院の歯周治療の特徴
徹底した検査と詳しい説明
当医院では歯周病の状態を把握し正確な診断をするために、治療の前に検査を行います。
パノラマレントゲン,デンタルレントゲン(必要に応じてCT撮影)
レントゲン画像から歯を支えている骨の状態を確認します。
口腔内写真撮影
治療開始から治療完了までの写真を記録します。
歯周精密検査
歯周病の進行度合いの指標となる「歯周ポケットの深さ」「出血や膿の出ている部位」「歯の動揺」などを検査し、どのような歯周治療が最適かを精査します。
歯科医師と歯科衛生士のチームワークによる完全サポート
歯周病の治療は患者さんと歯科医師、歯科衛生士が三位一体となって進めることが成功のカギとなります。
当院では患者担当制で診療しておりますので、検査からメンテナンスまで担当医と担当衛生士が責任をもってサポートいたします。
歯周病の治療は虫歯の治療などに比べて治療期間も長くなります。
そのため心配なことや不安な気持ちを気軽にご相談いただけるような信頼関係を大切に、治療を進めていきたいと考えています。