インビザラインとは?
矯正治療と聞いて思い浮かべるのは、金属の装置が歯の表側についている、笑うと目立ってしまったりしてしまうワイヤーでの矯正ではないでしょうか。古いですが映画「踊る大捜査線」で小泉今日子さんもつけていましたね。
ところでインビザラインとは、マウスピースで行う歯列矯正のことです。事情により、矯正装置を付けることが困難な場合、歯並びの乱れが多少の場合などに行います。
ワイヤーとブラケット(矯正治療で装着する、金属、またはプラスチックでできた装置のこと)の矯正治療との違いは、なんと言っても見た目です。
歯の表面に装置を付けなくてはならないワイヤーの矯正治療に対し、インビザラインはマウスピースで行うため、装置を付ける必要がありません。
そのため、矯正治療を行いたいけれど、見た目に抵抗がある方や、職業柄矯正装置を付けられない方などに適しています。
インビザラインを行う手順
インビザラインには適応症があります。ご自身がインビザライン矯正を行えるかどうか、まずは検査をする必要があります。
手順としては、まず、歯科医院でお口の中全体の写真と顔の写真を何枚か撮影致します。インビザライン矯正を行うにあたってガイドラインに沿った写真です。写真を撮影したら歯科医院ではその写真をインビザラインのHPに送り、診断結果を確認します。これは即日回答が出るため、適応症なのかどうかはその日のうちに結果を得ることができます。
晴れて適応症と判断された場合には、次に歯の型を取って、またインビザラインのアメリカの会社に送ります。
歯科医師の治療計画に基づき段階毎のマウスピースが約14個、歯科医院に届きます。患者様には、1ヶ月または3週間毎に来院して頂き、ドクターの指示のもと、約2週間毎に新しいマウスピースをはめていきます。
マウスピースの装着について
このとき、マウスピースは1日に20時間以上、歯を磨く時とお食事される時以外は常に装着して頂きます。
新しいマウスピースをはめるときは少しきつく感じるかもしれませんが、歯が動くにつれてぴったりハマるようになっていきます。そして慣れた頃にまた次のマウスピース、というように少しずつ動かしていきます。
場合によっては歯と歯の間をジスキングといって、歯の健康に問題がないくらいの厚みを削ったり、アタッチメントといって、マウスピースで歯を動かす時の引っかかりになるような突起を目だ立たないよう、歯と同じ色のプラスチックで歯の表面に作ることもあります。
そのような流れで約6ヶ月~8ヶ月の期間をかけて動かしていきます。