2017/02/16
ホワイトニングの作用機序
ホワイトニングとは
歯の表面の部分、一番外側にあるのがエナメル質といいます。そのエナメル質は半透明で、象牙質の色が透けて黄ばんで見えています。
歯を白く見せるためには、曇りガラスのようなマスキング効果が必要です。
エナメル質は無数のエナメル小柱が束になって構成されています。
ホワイトニング剤から発生した酸素が、エナメル質表層のエナメル小柱の構造を角状から球状に変化させます。
それにより球状となったエナメル小柱表面に光が乱反射して、マスキング効果を得ることができ、歯が白く見えます。
オフィスホワイトニング
過酸化水素を含んだ薬剤を歯面に塗り、光を当てて熱を加えます。
それによって、薬剤の活性化が起こり過酸化水素が酸素と水に分解されます。
このときに発生した酸素がエナメル質の表面に付着している有機物と結びつき、色素を無色透明に分解します。
ホームホワイトニング
過酸化尿素を含んだ薬剤をホームホワイトニング用のマウスピースの中に入れ、1日最大2時間使用します。
過酸化尿素は自然分解して過酸化水素と尿素に分かれ、過酸化水素が漂白の作用をもたらします。