2016/10/29
MTM(部分矯正)について
MTMとは
MTMとは、補綴処置(クラウン、ブリッジ)、インプラント治療を行う際、歯の位置や傾きなど歯並びを一部修正するために動かす歯を1本~数本に限定して行う矯正のことです。
MTMの利点
・短期間で治療できる。
・全体的な矯正に比べて、安価に行える。
・治療による負担が少ない。
MTMを行う際の注意点
MTMには適応症があります。
奥歯のかみ合わせ、上下のあごの位置、歯並びの不正が著しい場合、部分矯正をお受けできないことがあります。
部分矯正をご検討の方はお気軽にスタッフまでご相談ください。
MTMの種類
①アップライト
歯を抜いたまま放置すると、隣の歯が傾いてしまい、治療のためのスペースがなくなっている場合があります。そのようなケースの場合、治療の前処置として、部分矯正を行い、治療のためのスペースを確保します。
≪治療の流れ≫
1. 傾いた歯の後ろにピンを立て倒れた歯を起こします。
2. 歯がまっすぐになるとインプラントやブリッジを入れるスペースができます。
②エクストルージョン
虫歯が進んで歯肉の上に出ている歯の部分(歯冠)がほとんど無くなって、歯の根(歯根)の方まで虫歯がすすみ、歯茎が覆いかぶさった状態の場合、このままでは被せものを入れることができないので、
被せものを入れるために歯根を露出させる方法です。
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≪治療の流れ≫
1. 虫歯などにより歯冠が失われ、歯根しかない歯の両隣の歯に矯正装置のワイヤーをつけます。
2. 歯根にフック状のワイヤーを付けて、ゴムの力で引っ張り上げます。
3. 歯を引っ張りあげてから骨が出来るまでしばらく待ったあとで被せものを入れます。