2018/03/15
TCH
TCHとは
TCHとはtooth contacting habit の略称で歯列接触癖のことをいいます。
上下の歯は通常、物を噛むときにしか接触しません。
しかし就寝中に限らず日中でも上下の歯列を接触させる癖を持つ人は多いようです。
日中のTCHは自分で意識してやめるようコントロールすることができます。
何かに集中しているときやストレスが加わってイライラしているとき、緊張しているときなど噛みしめたり食いしばっていることはありませんか。
日中のTCHは自分で気づくことによってやめることができます。
TCHを続けることによる弊害
基本的に骨と違って歯は自己再生力を持っていません。
歯は力がかかればかかるほど壊れる組織なのです。
力がかかれば歯は破折を起こし、治療したつめ物やかぶせ物も壊れたり、接着がゆるんで二次的な虫歯を引き起こします。
またTCHに該当する人は口の周りの筋肉を一日中トレーニングしているのと同じです。
加わっている力は弱くても力のかかっている時間が長いため筋肉疲労が生じ、それが肩こりや頭痛を引き起こす原因となることもあります。
TCHに気付いて改善する
椅子に座って唇を軽く閉じ、ゆっくりと鼻で呼吸をします。
そのときに上下の歯がどこか接触していませんか。
接触している場合は要注意です。
また料理している時やゴルフの時などTCHになりやすい状況をイメージして、自分で自覚することも大切です。
食事のとき以外は歯が接触しないよう意識する必要があります。
唇を閉じて、上下の歯は離して、顔の力を抜くことを意識しましょう。
筋肉がリラックスすることで就寝時の歯ぎしりやくいしばりも軽減する可能性があります。