子供の歯ぎしりは年齢によって原因は様々です。ここでは、原因と対策についてお伝えします。
① 乳幼児期
赤ちゃんのとき、上下の乳中切歯が生えはじめると、歯ぎしりが起こることがあります。これは生えたての歯が気になったり、顎の位置を決めようとしていたり、その他の成長過程での準備だといわれています。
赤ちゃんの歯ぎしりは、時期がくれば自然となくなることがほとんどなので、無理にやめさせようとせず、見守りましょう。
② 児童 学童期
3~12歳くらいまでの歯ぎしりは、
⑴顎がどんどん成長し、永久歯の生えかわり時期である
⑵寝ているときに体を動かすのと同じように顎を動かしている
⑶歯ぎしりが癖になってしまっている
⑷心配事がある
など、原因はいろいろ考えられます。
乳歯は永久歯に比べて柔らかいので、擦り減り方も早いのですが、筋肉や顎関節には柔軟性があり、症状が出ることは少ないと思われます。
しかし、大人と同じで、詰め物がはずれやすかったり、擦り減り過ぎた歯は欠けたりすることもあります。また、あまりにも極度の歯ぎしりは咬みあわせに問題があり、顎に影響が出たりすることもあるので、そうした場合には歯科医院でナイトガード(マウスピース)を作ることをお勧めします。
ここでナイトガード(マウスピース)をお作りになった場合の使い方をご説明します。
⑴寝ているときのみ主に上の歯にはめておきます。
最初は違和感がありますが数日で慣れますので、毎日続けてください。
⑵起床時に外し、歯磨きと同時に清掃し、使用しない時には専用の容器の中に入れ保管します。
⑶使用後1~2週間後、装置をご持参の上、来院してください。症状の変化を確認します。また、装置の調整をすることもあります。これを数回繰り返します。
③ 思春期
中学・高校になると、学校での心配事や受験などによるストレスでブラキシズムが起きることもあります。
症状としては、むし歯でもないのに歯がしみる、あるいは食事のときにあごが痛いといったものがあります。
ただ、ストレスの原因が解決すると、まだ治らないほどの癖にはなっておらず、自然に収まることが多いようです。
歯ぎしりが気になる際は一度ご相談ください。