2017/10/30
ブラキシズムとは
機能運動と非機能運動
機能運動とは健康な生活を営むために必要不可欠なもので、食べ物を噛んで飲み込むこと(咀嚼嚥下機能)や発音機能などの運動を指します。
対する非機能運動とは健康な生活にどうしても必要なわけではないのに習慣や習癖になっているものを指し、その代表的なものにブラキシズム(歯ぎしり、くいしばり)があります。
ブラキシズムの種類
①グラインディング
歯の全体をぐりぐりとこすり合わせるタイプの運動
就寝時に無意識で行っていることが多く、全体の歯がすり減っていく
②ナッシング
ナッシングは全体ではなく一定の場所だけでこすり合わせるタイプの運動
犬歯(糸切り歯)やその後ろの小臼歯の先端だけがすり減っていることが多い
就寝時に生じていることがほとんどで、歯をきしませるため音が鳴る場合がある
③クレンチング
上下の歯を無意識に噛みしめてしまう運動
日中・夜間関わらず生じる
ほとんどの場合音はならない
ほっぺたの内側の粘膜や舌についた歯の圧痕が目安になる
④タッピング
上下の歯をカチカチ嚙み合わせる運動
睡眠時に生じることが多い
それほど大きな力ではないため他のタイプと比較すると大した害はない
⑤混合型
ブラキシズムを有する人の中にはいろいろなタイプを併せ持っている人が多い