2017/09/29
定期検診と残存歯の関係
①定期検診の受診率が歯の残存数に直結する
日本と欧米諸国の高齢者の残存歯数(残っている歯の本数)の平均をご存知ですか?
80歳時でスウェーデンでは25本で日本では8.8本です。
スウェーデンと日本とでは、高齢者の残存歯になんと約16本もの差があります。 その違いは一体何なのでしょうか?調べてみると、やはり定期検診を「受けている」のか「受けていない」のか の違いだということがわかってきました。
先ほどの数字で示したように、歯科医療先進国であるスウェーデンやアメリカでは、定期検診の受診率が70~80%と高く、それに伴い80歳の残存歯数も高くなっています。
一方、日本は受診率が16%とはるかに低く、残存歯数もわずか8.8本。 予防意識の違いは一目瞭然であり、残存歯数に大きく影響していることがわかります。
②定期検診の重要性
ここでは長期受診者の現在歯数と歯科実態調査の変化についてお話します。悪くなったときだけ受診しているグループと、定期的に検診を行っているグループを比較すると大きな差が出ているという文献があります。
日頃より、毎日ブラッシングを行っている方でも限界があるのがお分かり頂けると思います。
※「東京都歯科医師連盟サイト」より
定期検診の長期受診者(緑色)の残存歯が23本に対し、
定期検診を受けていなかった歯科疾患患者(赤色)の残存歯は7本という結果がでています。
③ ①と②をみていただくと日頃から定期的に検診を受けることの重要性がおわかりいただけると思います。定期検診をしてご自分の歯を一緒に守っていきましょう。