2016/10/26
口腔筋機能療法(MFT)
口腔筋機能療法(Oral MyoFunctional Therapy=MFT)とは
歯並びは先天的に遺伝によって形成されると認識されることが多いですが、実際はそれだけではありません。
後天的な要因として生活習慣や習癖が影響します。
特に成長段階にある子供にこのような要因が加わると歯並びや咬み合わせに大きな悪影響を招きます。
例えば指しゃぶりは前歯が咬み合わず隙間になってしまったり、それが起因していわゆる出っ歯になることがあります。
鼻が詰まって口で呼吸する癖がつくと口まわりの筋肉のゆるみにつながります。他にも舌の癖や爪を噛む癖、頬杖や歯ぎしりなども歯並びが乱れる原因となります。
舌や口まわりの筋力は歯並びや咬み合わせに大きく関わっています。
口腔筋機能療法(MFT)はこうした影響による不調和を口や顔の筋肉のバランスを整えて正しく機能させるためのプログラムです。
舌癖について
とくに口腔筋機能療法(MFT)で改善が期待できるのが舌の癖です。
皆さんは正しい舌の位置はどこだかわかりますか。
何かに熱中しているときに口が開いて舌を歯の間にはさんでいることがありませんか。食べ物を飲み込むとき舌で歯を強く押し出していませんか。
舌に間違った癖がついているとそれが原因で出っ歯になったり、上下の歯の間に隙間が開いたり、咬み合わせが悪くなります。歯並びだけでなく舌たらずになって発音にも悪影響を招きます。
舌が短い、口で呼吸をする習慣がある、指しゃぶりなど舌癖の原因はさまざまです。
口腔筋機能療法(MFT)を行うことで舌や唇、頬など口まわりの筋肉に力をつけて正しい舌の位置や唇の状態と正しい飲み込み方を習慣化して舌癖を治します。
また舌癖がなくなることで矯正治療後の後戻りを防ぐことができます。整った歯並びを長く維持させるためにも重要な治療です。