感染経路
ウイルス、細菌、寄生虫等の病原微生物が体に付着し、定着、増殖することで引き起こされた疾病を感染症と呼びます。
ヒトの血液や体液を介して感染する微生物は存 在します。
血液媒介病原体を含む血液や体液などが付着した針で針刺しをしたり、
眼や鼻・口などの 粘膜への曝露があると、その人は血液媒介病原体に感染する危険があります。
病原微生物の感染を起こす能力の程度と、微生物の量、当人の感染防御機構の程度によって感染が発症するかどうかが決まります。
院内の感染危険要因として、血液体液の飛沫・歯質や金属破片が混じったエアロゾル(気体中に微粒子が多数浮遊している)ことがあります。
個室での診療は、感染の伝播を遮断するための予防策にもなります。
当医院では粉塵からの感染予防対策として、口腔外バキュームを導入しております。
当医院では使用している器具に関しては、タービン(歯を切削する器具)は1本1本滅菌包装をして患者さま毎に使用しています。コップ・エプロン・グローブは患者さまごとに交換します。ディスポーザブルをするのが難しい基本的な器具などは世界最高水準のクラスBの滅菌器を使用しております。
消毒・滅菌
洗浄…対象物からあらゆる異物(汚物・有機物)などを除去すること
消毒…対象とする微生物について感染症を惹起しえない水準まで殺滅、または減少させること
滅菌…全ての微生物を対象としてそれらを殺滅または除去すること
当医院ではゾーンニングを行っています。
使用した器具を不潔域⇨清潔域⇨滅菌域と、動線を作ることにより見て判断することができると同時に一方向で行うので汚染区域と滅菌区域が混合することがありません。
クラスB滅菌器
ヨーロッパ規格であるEN13060に準拠した「クラスB」滅菌機を使用しています。真空と蒸気の注入を交互に繰り返すことで、治療で使用するタービン細部まで滅菌をすることができます。
タービンの仕組みは中に小さな風車が仕込まれていて、圧縮空気を風車に当てることで回転させています。ですので、タービンの中は空洞になっています。その空洞の中まで最高ランクの滅菌が行えるのがクラスB滅菌です。
空洞の中までしっかり滅菌されているかインジケーターを入れ、確認を行っており、毎日保管しています。