歯科治療では、外科的処置が多く、患者様の血液や唾液などに触れてしまう機会が多くあります。また、その血液が付着した器具は直接患者様の口腔内で使用します。
この血液は感染源の大きな原因となります。患者様、そして医療従事者である私たち自身を守るためにも、感染予防対策はとても重要になってきます。
感染症の種類
感染症にも様々な種類があります。ここでは3つ紹介したいと思います。
①血液感染
血液や体液を介して感染します。
主な感染症として…
HBV(B型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
②空気感染
直径5μm以下の粒子だけになっているもの
主な感染症として…
結核、水痘、麻疹
③飛沫感染
直径5μm以上のウイルスなどの粒子が、くしゃみの鼻水や唾液などでまわりを包まれているもの
主な感染症として…
風疹、流行性耳下腺炎(ムンプス)、インフルエンザ
感染症の成立の三要因
感染症が成立(発生)するためには病原体(感染源)、感染経路、宿主の感受性の3つの要因が全てそろわなければいけません。
つまり、感染症を防ぐためにはこの3つの要因に沿って対策を立てる必要があります。
①病原体(感染源)
感染源または感染者の早期発見と伝播防止(治療や隔離)消毒など
②感染経路
マスクやグローブの着用、ディスポーザブルの使用など
③宿主の感受性
健康の保持増進(休養、栄養、運動など)、手洗い・うがい、予防接種など
このように、歯科医院内でも感染につながるリスクがたくさんあることがわかります。
水天宮前歯科医院では、患者様により安全で快適に治療を受けていただけるよう、感染予防対策にも力を入れています。
患者様はもちろんのこと、私たち自身を守るためにもマスクやグローブを着用し、使用した器具の消毒・滅菌、そして院内の清潔な空間を保つことを大切にしております。