2016/09/01
口腔外バキュームとは
口腔外バキュームとは・・・
治療中に口腔外へ漏れる有害な浮遊粉塵を患者様のお口の外で吸引し、患者様の健康を守ると同時に、
診療室内をクリーンに保つことを目的とした機器です。
歯を削る時には、歯の粉や金属片、唾液、血液など、目に見えないほど細かな粉塵が空気中にたくさん飛び散ります。
口腔外バキュームは、お口の中のバキュームで取り逃した、さまざまな細菌汚染物質をすばやく確実に捕集します。
感染症対策としての有効性
1980年代から、日本での感染症対策が先駆的に進められ、診療時にマスクと手袋の使用及び口腔内バキュームに加え口腔外バキュームの使用が、診療現場でできる感染症拡散の予防手段として定着しました。
現在、マスク、手袋、口腔内バキュームの使用率はほぼ100%となりましたが、口腔外バキュームは導入のしにくさもあり十分に普及しているとは言えません。
現在の高度化した歯科診療では、エアタービンによる歯牙切削やレーザーメス使用時に一般的な歯垢菌の他肝炎ウィルスやヘルペスウィルスが1ミクロン以下の粉塵・粉滴に付着し診療室内を汚染します。
口腔内バキュームは診療時に発生する比較的大きな粉塵・粉滴の70~80%を除去しますが、残る20~30%の切削片はすべて2ミクロン以下の粉塵・粉滴となって診療室内を汚染します。
口腔外バキュームを使用すると、その99%以上を取り除けます。
当院で使用している口腔外バキューム
優れた特殊サイレンサが搭載され、吸引音の低減、特に耳障りな高周波領域の騒音が低減されています。
また、先端部に4灯のLEDを搭載し、口腔内を明るく照らし診療をより確実なものとします。
患者さまのお口の近くまで、アームをのばし、使用します。
目に見えないほど小さな削りかすも吸い取ることができます。