2017/09/06
プラークコントロール
細菌バイオフィルム
歯の汚れのことをプラークや歯垢と呼びますが、これらは何でできているかご存知ですか。
プラークとは細菌バイオフィルムのことをいいます。
ヒトはさまざまな微生物と共生して生きています。
その中でも腸の中や口の中には多くの微生物が生息しています。
有機物を栄養源として微生物は繁殖します。
その繁殖した微生物が作り出した生物膜(ぬめり)が細菌バイオフィルムです。
細菌バイオフィルムは空気、水、温度のあるところに存在します。
日常生活の中でいえば流しの排水溝やお風呂場のぬめりも細菌バイオフィルムです。
その細菌バイオフィルムが歯ぐきの溝から感染すれば歯周病になります。
プラークコントロール
プラークコントロール=歯を磨くことではありません。
プラークコントロール=フローラ(細菌叢)を整えることです。
良い常在菌を保ち、病原菌を排除することがプラークコントロールの目的です。
プラークコントロールには1次予防と2次予防があります。
1次予防として毎日のホームケアでプラークの量的なコントロールをします。
2次予防のプロフェッショナルケアではプラークの質的なコントロールをします。
プロフェッショナルケア
歯科医院でPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)をすることで口の中の細菌(口腔内細菌)をリセットします。
細菌バイオフィルムは成熟するに従って有害な菌が増え、毒性が増します。
PMTCで古くなったプラークを除去すると常在菌だけの状態が2週間ほど続きます。
70~90日に一度口腔内細菌を入れ替えることで口の中の細菌叢を良好な状態で保つことができます。