2017/08/03
虫歯の進行
歯の組織
エナメル質 歯の表層で体の中で1番硬い組織
象牙質 歯の主体をなす組織、象牙細管という管が走っている
歯髄 中心部にある血管や神経が密集している組織、「歯の神経」と呼ばれることが多い
セメント質 歯の根の表層を取り囲む組織
虫歯の進行
虫歯は歯の組織のどこまで進行しているかによって分類されています。
虫歯の深さによって治療法も異なります。
CO
COはカリエスオブザベーションで要観察の状態の初期虫歯です。
唾液検査でリスクを調べて虫歯対策をすることで元の状態に戻ります。
治療の必要はありません。
C1
C1はエナメル質に進行した虫歯です。
エナメル質が溶けて小さな穴が開いてしまった状態です。
穴は黒くなりますが痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
C2
C2は象牙質まで進行した虫歯です。
象牙質はエナメル質よりやわらかいため急速に進行します。
歯髄に近いため冷たいものなどがしみることがあります。
C3(歯髄にまで虫歯が到達している状態)
C3は歯髄まで進行した虫歯です。
歯髄が炎症を起こしてズキズキとした強い痛みがでます。
感染した歯髄を取り除くため歯の根の治療が必要です。
C4(歯質が失われた状態)
C4は虫歯が進行して歯がほとんど残っていない状態です。
歯髄はもう痛みを感じなくなります。
歯の根まで感染しているため歯を残すことは困難です。
う蝕検知液
当院の虫歯治療ではう蝕検知液を使用します。
う蝕検知液は虫歯の部分だけを染色して識別する薬液です。
虫歯の取り残しを防ぎ、感染した組織だけを最小限に除去することができます。