キシリトールについて
キシリトールは天然素材の甘味料
- キシリトールは厚生省に認可されている食品添加物です。
- 多くの野菜や果実に含まれている天然の甘味料です。
- 砂糖と同じくらいの甘さがあります。
- カロリーは砂糖の4分の3です。
- 血糖値に影響を与えないので、糖尿病患者向けの医療品原料としても使われています。
予防歯科/キシリトール
キシリトールは酸を作らない
砂糖などの糖分は、口の中で虫歯菌によって分解され“酸”になります。この“酸”が歯を溶かして虫歯を作るのです。虫歯菌の棲み家「プラーク」はネバネバしていて、歯を磨いても落ちにくいものです。
しかし、キシリトールは虫歯菌に代謝されないため、菌は“酸”を作れません。プラークも歯磨きすれば落ちやすくなります。またさらに、キシリトールは虫歯菌の発育を抑えたり、エナメル質の再石灰化にも効果があると言われています。
しかし、キシリトールは虫歯菌に代謝されないため、菌は“酸”を作れません。プラークも歯磨きすれば落ちやすくなります。またさらに、キシリトールは虫歯菌の発育を抑えたり、エナメル質の再石灰化にも効果があると言われています。
予防歯科/砂糖と虫歯菌
「キシリトール50%以上」が目安
キシリトールが入っていても、他の糖分が入っていれば効果は半減し、キシリトール自体も50%以上入っていないと効果がありません。
キシリトールの優れた性質を有効にするためには、チューインガムやタブレット、歯磨き剤などが望ましいといわれています。
お菓子類を選ぶときには下記の項目をよく確かめてください。
キシリトールの優れた性質を有効にするためには、チューインガムやタブレット、歯磨き剤などが望ましいといわれています。
お菓子類を選ぶときには下記の項目をよく確かめてください。
- 厚生省の特定保健用食品マーク
- トゥースフレンドリー協会マーク
- キシリトールの含有量
予防歯科/キシリトールの基準
キシリトールで虫歯予防
キシリトールで虫歯予防を!
キシリトールは、欧米諸国など世界各国で虫歯予防に使われており、日本でも1997年4月厚生省(現在の厚生労働省)が食品への利用を認可し、キシリトールガムが大ヒットしています。スウェーデンなどでは、小学校の給食の後にキシリトールガムが配られるぐらい生活の中に浸透しています。
予防歯科/キシリトールガム
天然素材の高い安全性
- キシリトールは、白樺などの樹液から取れる天然甘味料です。
- 砂糖に近い甘さで、カロリーは砂糖の3/4です(3Kcal/g)です。
- 血糖値を上げないので、糖尿病の方の食事の味付けなどに昔から使われています。
- イチゴやほうれん草などの野菜や果物にも含まれ、私たちの肝臓でも毎日作られています。
- WHO(世界保健機関)は摂取量制限を指定していません。
虫歯の原因「酸」を作らない
キシリトールの虫歯抑制、予防効果は以下のように考えられています。
- ミュータンス菌はキシリトールを分解しても、砂糖のような虫歯の原因となる酸を作らない。
- ミュータンス菌は、キシリトールを分解するとき、ネバネバした物質を作らない。そのため歯垢はさらさらしたものとなり、ブラッシングで簡単に落とすことができる。
- ガムとして噛むことにより唾液の分泌が促され、唾液の清浄作用・緩衝能(お口の中の酸性度を中和する力)が高まる。
- 唾液が多いほど唾液に含まれるリンやカルシウムも多くなり、それらが歯の表面に戻る「再石灰化」の働きも強まる。その結果、歯が強くなる。
キシリトールガムを食べよう
キシリトール100%を選ぶ
キシリトールガムの選び方の注意点としては、成分表にあるキシリトールの量と炭水化物の量に気をつけます。右図のようにキシリトール27.7g、炭水化物27.7gと記載されていればキシリトール100%ということになります。また、キシリトール13.8g、炭水化物27.7gだとキシリトールは50%です。
このことからキシリトールの量÷炭水化物の量=キシリトールの含有率になることがわかります。できれば100%を選びたいですね。
キシリトールの量÷炭水化物の量=キシリトールの含有率
例)キシリトール 13.8g÷炭水化物 27.7g=キシリトール 50%
このことからキシリトールの量÷炭水化物の量=キシリトールの含有率になることがわかります。できれば100%を選びたいですね。
キシリトールの量÷炭水化物の量=キシリトールの含有率
例)キシリトール 13.8g÷炭水化物 27.7g=キシリトール 50%
予防歯科/キシリトールガム
虫歯予防の「名わき役」
キシリトールは虫歯の原因となる酸の産生に利用されないため、虫歯になりにくい甘味料です。しかし、いくらキシリトールガムを噛んでも、日常生活で頻繁に糖類を摂取しているような食生活では虫歯を発生させてしまいます。キシリトールの本場フィンランドでも、虫歯予防の基本は、フッ素の応用とプラークコントロール、キシリトールは「名わき役」なのです。